仮撚機とはナイロン、ポリエステル等の長繊維(POY・FDY)に物理的な方法で3,000 〜 4,000回 / m程度の撚りをかけ、熱処理後に撚りを元に戻す事により細かいクリンプを作り、嵩高性と伸縮性を持たせた弾力のあるDTYと呼ばれる糸を製造する機械です。
THシリーズは近年増加してきている高速仮撚機との差別化を図り、従来から生産されている一般的な仮撚糸を生産するのではなく、この機械の特徴を生かした付加価値の有るComplex Draw Texturizing Yarn(複合仮撚糸)の生産を目的として開発されました。複合糸を作る為に必要な糸道、数々のオプション装置を兼ね備えたTHシリーズは高品質な複合糸の生産に適していると言えます。
仮撚り加工はその開発、普及以来、DTYの用途は長年に亘り多種多様であり、合成繊維を原糸とした代表的な加工方法となっています。但し近年一般的なDTYは世界的に供給過多になっている為、市場からは新たな付加価値を持った複合糸の開発、生産を要求されています。
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