空気加工機とはナイロン、ポリエステル等の長繊維(POY・FDY)を任意の速度に設定したフィードローラーで空気混繊ノズルに送り込み、その内部の圧縮空気によって起こされた乱流を利用し、送り込まれた糸を空気交絡または混繊させることによりATYと呼ばれる糸を製造する機械です。
AT-501シリーズは高品質なATYを高速且つ安定的に生産出来る上、オートドッフィング装置の使用で省人化及び糸の定長性を保つ事が出来る為、経糸としての使用にも適しています。又、機械仕様によってはピーチスキン調織物にも使用される異収縮混繊糸、かすり調織物に使用されるスラブ糸(ネップ糸)などの特殊糸製造も可能です。
ATYの用途はナイロン分野においてはスポーツ衣料、傘地及びカバン地に使用される事が多く、スパンライクナイロン糸は台湾・韓国に於いて大量に生産されています。
この糸を使用した織物は有名スポーツブランド等に採用され世界中の人々に親しまれています。ポリエステル分野においてもカーシート、車両内装材及びインテリア用の内装資材原料としてATYがここ数年順調に増え続けており、欧米・日本のみならず世界中の自動車メーカー、インテリア素材メーカーに採用されています。このようにATYはその多彩な糸形状や性質から用途は多種多様であり、従来のDTY(仮撚加工糸)とは違った新しい製品開発の可能性から今後も更なる需要の拡大が見込まれています。
従来から定評を頂いている標準機種を、加工糸の更なる高品質化と作業効率向上を目指して2018年から改良を進め、ようやく2020年に新シリーズ(Rシリーズ)が完成しました。
それに伴いADを省スペース化が可能な本体一体型(ビルトイン タイプ)にリニューアルし2021年からご提供することになりました。
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